Kompu Satke Menoko
-昆布干し女-
昆布を干す女も、熊を狩る男も、あの頃には当たり前に隣にいた。
2022年の今、隣にいるのは、ちょっぴりアーバンになった二人。
あの日の二人は喜んでくれているだろうか?
夏の終わりの海で、一緒にうたおう。
「昆布干し女」
出会いは2012年のヨーロッパ。オーストリアの伝統ある音楽フェスのステージで出会った
マレウレウ(アイヌ語で「蝶」の意)と
キウイとパパイヤ、マンゴーズ(KPM)。10年の時を経て、マレウレウの
レクポ&マユンキキ 姉妹が夜の蝶、「アペトゥンぺ(蛾)」としてKPMと待望のコラボレーション。
尊敬すべきアイヌのユカㇻ(口承叙事詩)の伝承者であった平賀サダ(サダモ 1895-1972)氏が言語学者田村すゞ子氏のアイヌ語音声資料の中に遺した自作の昆布干し歌を大胆なシティ・ポップ風アレンジでカバー。
アレンジと鍵盤に現代音楽家の中井雅子(Rayons)コーラスワークにはシンガーソングライター の大和田慧を迎え、ともすれば「民族音楽」として括られがちなアイヌ歌謡の偏ったイメージを裏切る一曲となった。
B面には水鳥の歌と踊り『herekanho(ヘレカンホー)』のエチオピア・ファンクアレンジを収録。
レア・グルーヴマニアならずとも、皆で歌って踊れるアイヌ語と日本語...日本列島の風通しの良いダンスミュージックとして、明治生まれのアイヌ女性が歌った歌が令和のダンスフロアに蘇る。
※本作品は平賀氏のご遺族よりアレンジと発表、過去録音の一部のサンプリング利用の許諾を得て出版されています。
<MUSICIANS>
【KOMPU SATKE MENOKO(昆布干し女)】
作詞作曲:平賀サダ(サダモ) 編曲、鍵盤:中井雅子(Rayons) 唄:レクポ/マユンキキ/森川浩恵 コーラス:大和田慧
ギター:大森誠也 ベース・MPC:廣瀬拓音 ドラム:永田真毅
【herekanho】
アイヌ民謡 編曲:アペトゥンぺとパパイヤ、マンゴーズ
唄:レクポ/マユンキキ 箏:森川浩恵 バイオリン: GoArai
ギター:大森誠也 ベース:廣瀬拓音 ドラム:永田真毅
推薦コメント
ずらっと並んだ海岸の
昆布をひっくり返したら
まさかまさかのエチオピア
天気が良いから出かけましょう
登別発アーバン経由
メノコが干してた昆布に乗って
ぼっちでジーンとし、目が合ったらうれしくなって、おいで、おいでと手招きしてさ、みんなとつないで、ホッホッとリズム。あっという間に時空をヒョイ!とびこえたら、流れてきた。伝わってきた。あたたかくなってきた。
そんなイメージが、かろやかに、
ぼんやりと浮かんだ素敵な楽曲でございます!
聴いた途端、力が抜け、何故か涙が出た。
これまで経験したことのないほどの不安と不穏に包まれ、低い雲に覆われたような昨今の私の日常に、PeaceでNiceなKissと陽の光を届けてくれた。
今世界中で闘わされているみんなに届け。
降り注ぐ太陽光の下、潮騒を聞きながら、みんなで昆布を干しましょう。
時々昆布をひっくり返しながら、真っ黒に乾くのを待ちましょう。
いい匂いがしてくるまで。
うわ、なんか悔しい、オレも一緒にやりたい!
言葉の響きとサウンドの組み合わせがあまりにも新鮮!! 頭がぶわぁあああってなる!!世界観!!ああ伝えたいのに自分の語彙力の無さよ! せめてタンバリン叩きます! しゃんしゃん!!しゃんたん!!パァン!!ッタァン!!
アペトゥンぺとパパイヤ、マンゴーズ 7インチEP
『KOMPU SATKE MENOKO』
令和4年8月17日発売
APM-1 マルゑゐ録製 ¥1,980(税別)
・SIDE-A 『KOMPU SATKE MENOKO(昆布干し女)』
・SIDE-B 『herekanho』